裁判員制度、不安残る「心のケア」
| 2009/07/03 12:00 |
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心のケアプログラムに関する意識調査
裁判員向け「心のケアプログラム」導入検討
2009年5月からスタートした裁判員制度では、司法の専門家ではない一般の人が、悲惨な事件の審理に参加した際に精神的なショックを受けることが懸念されている。そこで最高裁判所は、裁判員・元裁判員が5回まで無料で臨床心理士らによるカウンセリングを受けられる「心のケアプログラム」を2009年7月から導入する方針を決定したという。この方針について、どのように考えるか?ネットユーザーを対象に調査をおこない、20代から40代の男女553名の回答を集計した。
「心のケアプログラム」が導入されることを「知っていた」のは全体の27.7%。このうち半数近くの48.4%が、カウンセリング受診には「5回まで無料」という回数制限があることを認識していた。
この回数制限についてどう思うか、回答者全員に聞いたところ、「賛成」は17.5%と少なく、「反対」が34.4%。「どちらとも言えない」という回答が48.1%を占めた。男女別では、男性が「賛成」21.8%で女性を約9ポイント上回る。また、その理由について自由に答えてもらった。
「賛成」派では「無制限に無料にすると、必要のない利用が増える」など制度の悪用や予算面を心配する声が多数あがったほか、「機会があることは賛成できる」「新しい発想を認めていくことが必要」と、治療する体制を設けたことを歓迎する意見が見られた。
「反対」派からは、「半強制で参加させる以上、相応のケアをすべき」「回数に制限を設けるのはおかしい」「症状により柔軟に対処すべき」など、回数制限なしで柔軟なケアを求める意見が多いが、一部の回答者からは「公費で払うべきものではない」「心のケアが必要だと認めるのならば裁判員制度をやめるべき」といった制度そのものを疑問視する意見もあがった。
なお、「どちらとも言えない」という回答者からも、「5回という回数が妥当か判断できない」など回数制限の基準が曖昧な点や、回数制限を設定すること自体への疑問の声が多数あがっている。
さらに、「心のケアプログラム」方針が導入された場合に裁判員の十分な心のケアになると思うかと聞いたところ、「十分だと思う」が5.2%、「どちらかというと十分だと思う」が25.7%で、肯定派はあわせて30.9%。しかし、「どちらかというと十分だと思わない」は44.1%、「十分だと思わない」も25.0%で、あわせて69.1%は否定的な評価だった。肯定派は男性(34.9%)や若い世代(20代:33.2%、30代:33.6%)に比較的多くなっている。まだ始まったばかりの裁判員制度だが、「心のケアプログラム」をはじめ、裁判員に選ばれた人の不安を払拭する体制を早急に整備することが望まれる。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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裁判員向け「心のケアプログラム」導入検討
~「相談5回まで無料」案に「内容が十分とは思わない」7割
2009年5月からスタートした裁判員制度では、司法の専門家ではない一般の人が、悲惨な事件の審理に参加した際に精神的なショックを受けることが懸念されている。そこで最高裁判所は、裁判員・元裁判員が5回まで無料で臨床心理士らによるカウンセリングを受けられる「心のケアプログラム」を2009年7月から導入する方針を決定したという。この方針について、どのように考えるか?ネットユーザーを対象に調査をおこない、20代から40代の男女553名の回答を集計した。
「心のケアプログラム」が導入されることを「知っていた」のは全体の27.7%。このうち半数近くの48.4%が、カウンセリング受診には「5回まで無料」という回数制限があることを認識していた。
この回数制限についてどう思うか、回答者全員に聞いたところ、「賛成」は17.5%と少なく、「反対」が34.4%。「どちらとも言えない」という回答が48.1%を占めた。男女別では、男性が「賛成」21.8%で女性を約9ポイント上回る。また、その理由について自由に答えてもらった。
「賛成」派では「無制限に無料にすると、必要のない利用が増える」など制度の悪用や予算面を心配する声が多数あがったほか、「機会があることは賛成できる」「新しい発想を認めていくことが必要」と、治療する体制を設けたことを歓迎する意見が見られた。
「反対」派からは、「半強制で参加させる以上、相応のケアをすべき」「回数に制限を設けるのはおかしい」「症状により柔軟に対処すべき」など、回数制限なしで柔軟なケアを求める意見が多いが、一部の回答者からは「公費で払うべきものではない」「心のケアが必要だと認めるのならば裁判員制度をやめるべき」といった制度そのものを疑問視する意見もあがった。
なお、「どちらとも言えない」という回答者からも、「5回という回数が妥当か判断できない」など回数制限の基準が曖昧な点や、回数制限を設定すること自体への疑問の声が多数あがっている。
さらに、「心のケアプログラム」方針が導入された場合に裁判員の十分な心のケアになると思うかと聞いたところ、「十分だと思う」が5.2%、「どちらかというと十分だと思う」が25.7%で、肯定派はあわせて30.9%。しかし、「どちらかというと十分だと思わない」は44.1%、「十分だと思わない」も25.0%で、あわせて69.1%は否定的な評価だった。肯定派は男性(34.9%)や若い世代(20代:33.2%、30代:33.6%)に比較的多くなっている。まだ始まったばかりの裁判員制度だが、「心のケアプログラム」をはじめ、裁判員に選ばれた人の不安を払拭する体制を早急に整備することが望まれる。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
<調査データ>
裁判員裁判で悲惨な事件の審理に参加し、精神的なショックを受けた裁判員、元裁判員らに対して行う精神ケアのこと。 臨床心理士らによるカウンセリングを47都道府県すべてで受けられるようにする他、24時間体制で電話での心の健康相談、実際に心的外傷後ストレス障害(PTSD)などになれば労働災害と同じ補償が受けられるといった方針が決まっている。
※小数第二位で四捨五入
<調査対象> 有効回答数:553名
調査日:2009年6月15日~18日
男女比:男性:51.4% 女性:48.6%
年代比:20代:40.9% 30代:26.9% 40代:32.2%
パネル:無料メール転送サービスCLUB BBQの会員
※携帯電話個人認証を利用し個人を特定したパネル
※調査データは回答結果データです。記事中に引用される数値はデータを元に解析された数値が用いられる場合があります。
2009年5月から裁判員制度が開始されました。それに伴い、最高裁判所では以前から協議されていた「心のケアプログラム」を2009年7月から導入する方針を決定しました。 あなたは「心のケアプログラム」が導入されることを知っていましたか?<必須・択一>(n=553)
<「心のケアプログラム」とは>裁判員裁判で悲惨な事件の審理に参加し、精神的なショックを受けた裁判員、元裁判員らに対して行う精神ケアのこと。 臨床心理士らによるカウンセリングを47都道府県すべてで受けられるようにする他、24時間体制で電話での心の健康相談、実際に心的外傷後ストレス障害(PTSD)などになれば労働災害と同じ補償が受けられるといった方針が決まっている。
| 答え | 全体 | 男性 | 女性 | 20代 | 30代 | 40代 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | |
| 知っていた | 153 | 27.7% | 78 | 27.5% | 75 | 27.9% | 56 | 24.8% | 42 | 28.2% | 55 | 30.9% |
| 知らなかった | 400 | 72.3% | 206 | 72.5% | 194 | 72.1% | 170 | 75.2% | 107 | 71.8% | 123 | 69.1% |
【知っている人 限定】「心のケアプログラム」では臨床心理士らによるカウンセリングを受けられることを述べましたが、受診には「5回まで無料で受けられる」という回数制限があります。あなたはこの回数制限を知っていましたか?<必須・択一>(n=153)
| 答え | 全体 | 男性 | 女性 | 20代 | 30代 | 40代 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | |
| 知っていた | 74 | 48.4% | 38 | 48.7% | 36 | 48.0% | 26 | 46.4% | 23 | 54.8% | 25 | 45.5% |
| 知らなかった | 79 | 51.6% | 40 | 51.3% | 39 | 52.0% | 30 | 53.6% | 19 | 45.2% | 30 | 54.5% |
臨床心理士らによるカウンセリングが「5回まで受診無料」という回数制限について、あなたはどう思いますか?<必須・択一>(n=553)
| 答え | 全体 | 男性 | 女性 | 20代 | 30代 | 40代 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | |
| 賛成(※理由を教えてください) | 97 | 17.5% | 62 | 21.8% | 35 | 13.0% | 42 | 18.6% | 29 | 19.5% | 26 | 14.6% |
| どちらとも言えない(※理由を教えてください) | 266 | 48.1% | 129 | 45.4% | 137 | 50.9% | 106 | 46.9% | 68 | 45.6% | 92 | 51.7% |
| 反対(※理由を教えてください) | 190 | 34.4% | 93 | 32.7% | 97 | 36.1% | 78 | 34.5% | 52 | 34.9% | 60 | 33.7% |
「心のケアプログラム」方針は、導入された場合に裁判員の十分な心のケアになると思いますか?<必須・択一>(n=553)
| 答え | 全体 | 男性 | 女性 | 20代 | 30代 | 40代 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | 回答数 | 割合 | |
| 十分だと思う | 29 | 5.2% | 22 | 7.7% | 7 | 2.6% | 15 | 6.6% | 6 | 4.0% | 8 | 4.5% |
| どちらかというと十分だと思う | 142 | 25.7% | 77 | 27.1% | 65 | 24.2% | 60 | 26.5% | 44 | 29.5% | 38 | 21.3% |
| どちらかというと十分とは思わない | 244 | 44.1% | 110 | 38.7% | 134 | 49.8% | 96 | 42.5% | 64 | 43.0% | 84 | 47.2% |
| 十分とは思わない | 138 | 25.0% | 75 | 26.4% | 63 | 23.4% | 55 | 24.3% | 35 | 23.5% | 48 | 27.0% |
<調査対象> 有効回答数:553名
調査日:2009年6月15日~18日
男女比:男性:51.4% 女性:48.6%
年代比:20代:40.9% 30代:26.9% 40代:32.2%
パネル:無料メール転送サービスCLUB BBQの会員
※携帯電話個人認証を利用し個人を特定したパネル
※調査データは回答結果データです。記事中に引用される数値はデータを元に解析された数値が用いられる場合があります。

